【映画感想】バケモノの子を見てきました

2015年7月16日木曜日

映画感想

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タイトル通りですが、『バケモノの子』を見てきました。

主題歌は私の好きなミスチルだし、細田守監督作品だし……ということで
けっこう楽しみにしていたのですが……

ネタばれなしで感想書くなら、バトルシーンかっこいい!けど圧倒的に尺足りてなくて
なんか感情移入できなかったです。

楽しかった面もあるのですが、どうにも突っ込みたいシーンがけっこうあって
吐き出したいので、続きからでネタばれ感想書きます。
結構辛口かもしれません。ご注意ください。

以下、ネタばれ含みますのでご注意ください。

 

 

 

 

 

私は感動ものじゃなくてもけっこう映画見て泣いてしまう方なのですが
その私があまり泣けなかったです……。
唯一最後の熊徹のシーンでうるっときたくらい。

上にも書きましたが、内容に対して尺が足りてなさすぎる!!
感情移入する前にどんどん話が進んでいってしまうので
いろいろと唐突に感じてしまいました。

多分、一番は九太にあまり感情移入できなかったからかなと思うのですが……。

九太が9歳児の割に大人びてるというか、子供らしくないなと思いました。
普通、いくら強がっていてひねくれていても、お母さんが突然死んだら泣くと思うんですよ。
8歳児の甥っ子がいるのですが、かっこつけてはいても母親と居るとやっぱり甘えているので。

熊徹も熊徹なので甘えられないのはわかるけど……(笑)
二人のやり取りはすごくほほえましいのですがやっぱり尺が短いので
心通わせるシーンがもう少しあればなーと思いました。

一番納得がいかなかったのが、九太が大学に行きたいとか言い出すところです。
9年間も熊徹と一緒にいたのに、そんなあっさりバケモノの世界捨てるの?
育ててもらった恩とかないの?一緒に過ごした時間ってなんだったの?
……と、その辺の九太の感情が全く伝わってこなかったので、
なんでいきなり勉強に目覚めるの?と激しく疑問でした。

それになによりあんなに簡単にバケモノ世界と渋谷と行き来できるのかよ!!っと
そこに突っ込みを入れたかったです。
あんなに簡単に行き来できると言うのに、最後「バケモノの世界に行くことはなくなりました」みたいなこと
言ってて、また「ええー!?」ってなりました。
どちらか選ばなければ、二度と行けなくなるとかならわかりますが、
二郎丸と「友達」って言ってたのはなんだったんだ……百秋坊と多々良はもうどうでもいいのか……とか。
なんだか上のいきなり大学に行く発言といい、九太がすごく薄情な人間に見えてしまって微妙な気分になりました。

九太、ちびっこ時代はかわいいし、青年期もすごくかっこいいし
楓のことを助けるシーンとかはベタですが萌えたんですけどね。
いまいち感情がよくわからなかったので、のめり込めませんでした。

ところどころ出てくる熊徹と九太のシーンで父子愛を描きたいのはわかるのですが
恋愛ものなのか父子愛ものなのかどっちかに絞った方が良かった気がしました。

九太がバケモノの世界に来たときには「人間だ」ってかなり目立っていたのに
どう見ても見た目が人間な一郎彦が周りになじんでるのもなんか違和感がありました。

一郎彦のお母さんが妊娠してないのなんて明らかにわかるから、突然一郎彦が現れたら
普通「どこから連れてきたの?」って周りに突っ込まれると思うのですが……。
あの世界の誰ひとりとして一郎彦が人間だって気付かないのだろうか。

一郎彦は強いし、イケメンだし女子にももててるっぽいし、親も弟も認めてくれているし
闇落ちするほど可哀想な境遇でもない気がして、ラストでいきなりああなるのも
ちょっと唐突だなあと思いました。
もうちょっと闇落ちするまでも丁寧に描いてくれたらなーと。
唐突にぶち切れた印象しかないです。やっぱり尺が足りてない……。

ラストで九太と熊徹を目立たせるためとはいえ、猪王山がなにもしないのもどうなんだろうと思いました。
自分の子供の不始末だろーと。どう考えても猪王山の方が傷が浅いし、説得するなら適役なのに。

他気になったところ、シナリオの台詞の違和感。

・母親を亡くした9歳児に向かって「交通事故だから仕方ない」「唯一の男の子だから大学までちゃんと行かせてやる」
とか言う九太の親戚。それ、9歳児に向かっていう台詞かと激しく疑問。
まあ、九太がそんな親戚に引き取られたくないと思うにふさわしい台詞かもしれないけど
あまりに思いやりがなさすぎると思いました。

・夜中の渋谷を歩いている九太に話しかけた警察の台詞が「家出?」だったこと
普通、そこは「お母さんとはぐれたの?」とか「迷子なの?」とかだと思うんですが……。
小学生見ていきなり「家出?」はないでしょう。

・楓に名前を聞かれて「九太」じゃなくて「蓮」と名乗る
8年も九太と呼ばれていたのに、突然名前を聞かれて元の名前名乗るかな……?
せめてためらうとかするならわかるんですが、突然元の名前を名乗るので
すごく違和感がありました。

って、いろいろ書いてしまいましたが、まったく楽しめなかったわけではないです。
期待していた分余計にいろいろ気になってしまったと言うか……。

バトルシーンは本当にかっこよかった!
でも一番気分が盛り上がったのが、九太のバトルシーンじゃなくて熊徹VS猪王山のバトルシーンって
どうなんだろう……という気もします。
九太が熊徹のものまねして修行するシーンとかかわいいし、ところどころのシーンはすごくいいのに

尺足りてない!!!

この一言に尽きると思います。
1クールアニメで作り直してほしいです。そのくらいのボリュームを無理やり詰め込んだって感じがしました。
恋愛もの好きとしては楓との恋愛もなんだかちょっと不完全燃焼でした。

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