call my name(悠吾後日談)02
第2話です。
名前で呼びたい悠吾の話。
普通、恋人同士は
どうやって呼び名をかえるんだろう……?
名前で呼んでるって言ったら、
浩介や総真のことも名前で呼んでるわけだが……。
そういえば、あのときも浩介が言いだしたんだった。
宇佐美 浩介
「佐上って、下の名前なんてっていうんだっけ?」
佐上 悠吾
「悠吾だけど?」
宇佐美 浩介
「城崎は?」
城崎 総真
「総真。」
佐上 悠吾
「なんだよいきなり?」
宇佐美 浩介
「なーんかさ、いつまでも名字呼びってのも
よそよそしいなって思ってさ。
なあ、名前で呼んでもいいか?」
それで了承して……って感じだった気がする。
浩介のこういう軽ーく言えるところ、実はちょっと羨ましかったりする。
きっとに言った時も、そんな感じだったんだろうな。
そうか、だったら浩介っぽく……
佐上 悠吾
「ねーねー、、1コお願いがあるんだけど
聞いてくれる?」
佐上 悠吾
「俺さ、のこと名前で呼びたいって思ってるんだけど……
って呼んでもいい?」
佐上 悠吾
「マジでOK?サンキュー、ちゃん!!」
って、キャラじゃねえええええええええええ!!!
うん、やめよう。
俺は俺らしくいこう。
って、俺らしくってなんだろう……。
=============================
宇佐美 浩介
「なあ、総真。
さっきから悠吾は一人で何やってんだ?」
城崎 総真
「さあ……?
一人で妄想して、悶えてる……?」
宇佐美 浩介
「ああ、なんかそんな感じだな。」
宇佐美 浩介
「なんか面白いから、しばらく眺めるか。」
城崎 総真
「もうすぐ朝礼はじまるけどな」
宇佐美 浩介
「しょうがない……正気に戻すか」
宇佐美 浩介
「おい、悠吾、悠吾ってば。」
===============================
佐上 悠吾
「おかしい……やっぱりおかしいよな……」
宇佐美 浩介
「おかしいって何が?」
なんで彼氏であるはずの俺が名字呼びで
浩介が名前呼びなんだよ……
浩介が俺へのあてつけでのこと名前で呼びだしたのは
知ってる。
でも俺はもう自分の気持ちを認めたんだし
のこと名前で呼ぶ必要なんてないんじゃないかって思う……
ってこんなこといちいち気にしてる俺って小さいのか!?
でもおかしいよな……
宇佐美 浩介
「なに独り言言ってんだか……」
宇佐美 浩介
「もしかして、もしかしなくともちゃんのことか?」
佐上 悠吾
「なっ!」
やっぱりおかしい……
なんだか妙に癪に障る。
どうしてだろう、九条がのこと呼び捨てにするのは
そんなに気にならないのに。
ん?
佐上 悠吾
「っていうか、浩介に総真、いつからここに?」
宇佐美 浩介
「さっきからいるし、呼んでたんだけどな……」
宇佐美 浩介
「なんかぶつくさ言って悶えてると思ったら
やっぱりちゃんのことか。」
佐上 悠吾
「え!?」
城崎 総真
「驚くほどにわかりやすいな」
宇佐美 浩介
「悠吾だからな」
宇佐美 浩介
「で、今度の悩みはなんだ?」
宇佐美 浩介
「あ、そういえば悠吾。
なんかお姉さんにいいアドバイスもらえたか~?」
佐上 悠吾
「はっ!!!」
佐上 悠吾
「そういえば浩介、お前うちの姉貴に余計なこと言っただろ!!!」
宇佐美 浩介
「いやー、だって美月さんがさ
『最近悠吾がひとりで鼻歌歌ってたり、
なんか機嫌がいい気がするのよね~。なんかあったのかしら?』っていうからさ~」
宇佐美 浩介
「さすがに黙ってるわけにはいかないだろ?」
佐上 悠吾
「いや、むしろそこは黙っとけよ!!!」
宇佐美 浩介
「僕チン素直だから、そういう嘘つけないんだよね☆」
こいつ……心の底から殴りたい……
宇佐美 浩介
「まあ、ネガティブなことじゃなくて
いいことなんだからいいだろ?」
宇佐美 浩介
「それに、いつかはわかることなんだし。」
宇佐美 浩介
「美月さん、めっちゃ喜んでたぜ?
これで将来、また一人かわいい妹ができるかも!ってさ。」
佐上 悠吾
「……」
それ自体は別にいいんだけどな……。
宇佐美 浩介
「で、話戻してっと。
やっぱり悶えてたのはちゃんのことなんだろ?」
佐上 悠吾
「だ、誰もそんなこと言ってないだろ!」
城崎 総真
「驚くほどにわかりやすいから、無駄だ悠吾。」
宇佐美 浩介
「おお、ここにきて総真の的確な突っ込みが……。」
宇佐美 浩介
「素直に吐いた方が、身のためだと思うんだけどなあ……?」
こんなん、絶対にこいつに言いたくねえ!!!!
佐上 悠吾
「絶ーーーっ対に、お前にだけは言わねえよ!!」
宇佐美 浩介
「あ、逃げた……」
城崎 総真
「ま、朝礼だからな。」
宇佐美 浩介
「総真は何が原因だと思う?」
城崎 総真
「浩介の予想で当たってると思うけど?」
宇佐美 浩介
「総真も結構楽しんでるだろ?」
城崎 総真
「まあな。」
宇佐美 浩介
「そちも悪よのう……」
宇佐美 浩介
「俺にだけは言わない……ね。」
宇佐美 浩介
「ま、しょうがない。素直じゃない誰かさんのために
攻め方変えてみるか……」
城崎 総真
「浩介……」
宇佐美 浩介
「大丈夫、うまくやるって……」
★あとがき★
まだ続きます。
続きは気長にお待ちください。
このカップルは周りの手助けがあってどうにかなってるカップルです(笑)
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