【映画感想】『マレフィセント』見てきました

映画『マレフィセント』を見てきました。



賛否が割れそうだなーと思ったのですが
個人的には楽しめました！


見て思ったのが、アニメ『眠れる森の美女』の実写化ではない、ということです。

別物と割り切ってしまえる人なら楽しめると思います。
逆にアニメ版にものすごく思い入れが強い人は合わないかもしれません。

CM見てもわかるとおり、『マレフィセント』に出てくるマレフィセントは
とある理由があってオーロラに呪いをかけており
アニメ版のように、誕生パーティーに呼ばれなかった腹いせに
呪うという「おまえそんな理由かよ！！」と突っ込みたくなる悪党ではありません。

悪に染まるのに理由なんていらない！
悪役なマレフィセントが好き！という方は見ない方がいいです、多分。

アナと雪の女王の時も思ったのですが、最近のディズニーのターゲットは
子供ではなく大人なんですね。
マレフィセントは完全に大人向けの映画だと思いました。

そしてアナ雪のテーマは家族（姉妹）愛でしたが、今回も家族愛ですね。
今までは男女間の愛ばかりだったのに、ここ最近は
ずっと家族愛がテーマな気がします。

私が面白いと思った理由の一つが、アニメ版を知っていることにより、
ハラハラドキドキするところです。

マレフィセントを見に来る人の大部分が眠れる森の美女を見た人だと思うのですが、
アニメ版を知っていると先の展開がわかりますよね？
知ってるがゆえにとても先が気になります。
知らないから気になるのではなく、知ってるからこそ先が気になる！
そこが上手いなーと思いました。

映像もとてもきれいだし、戦ってるシーンはかっこいいし
ホラーかと思いきや、笑えるシーンが結構ありました。

アニメと別物として割り切れる人なら楽しめると思うので
ぜひ映画館へ！



以下続きから、ネタばれを含む感想なのでご注意ください！！！





↓ネタばれOKならば下へ





















実は私、美容院に入った時に読んだ雑誌のネタばれのせいで
マレフィセントがオーロラに呪いをかけるにいたった理由を先に知っていました。

あの雑誌、許すまじ！！と思っていたのですが、
割と序盤からその理由はわかります。

雑誌を読んだ時もひどいなーと思ったのですが、実際に映像を見ると
ひどいなんてものじゃなかった。
ひどすぎてしょっぱなから泣いてしまいました。

そりゃ呪うわ。呪われてもしょうがないわーと思います。
心優しかったマレフィセントも荒れるわーと、
序盤からマレフィセントに感情移入してしまいます。

ただ、あんなすごい魔力があるなら、殺そうと思えばすぐ殺せるし
呪うなら本人呪えばいいのになーとも思いましたが
そうするとしょっぱなからアニメ版と話がずれてしまうので
その矛盾は指摘しないことにします（笑）

あと気になったところがもうひとつありました。
『マレフィセント』の世界観だと
マレフィセントたちがいる妖精の国と人間がいる国は対立し合っています。
（一方的に人間が攻めてきてるのが正しいですが）
オーロラの生誕祭のときは停戦中？で例の３人の妖精が贈り物をしにくるわけですが
呪いをかけたマレフィセントと３人の妖精は同じ国の種族です。

その後、オーロラを３人の妖精に預けるわけですが、
対立してた国のよくわからん妖精によく預けたなと（笑）

この辺もアニメ版と同じ展開なので、しょうがないといえばしょうがないのですが……。
ちなみにこの３人の妖精はアニメ版でも家事が全くできませんでしたが
今回のほうがひどい！（笑）

赤ちゃんのオーロラが泣いているのにあげるものがわからず
引っこ抜いたニンジンをそのままあげるという（笑）
ホント、なんでこいつらに預けたんだ！！と誰もが突っ込んだと思います。

それを見かねたマレフィセントが魔法や連れのカラスを使って
オーロラにご飯をあげたり、あやしてあげたりするという。
憎い対象なのに、愛情が芽生え始めるシーンです。

このカラスくんが本当にいい味出してるんです。
命を助けられたことでマレフィセントの言うことを聞いてくれるようになるのですが
のちのちマレフィセントのよき理解者になってくれます。
途中からマレフィセントに愛情が戻ってきていることも気づいていたんだろうなと……。


ちなみに「まったく別物として割り切った方がいい」と上に書いたのは
アニメ版と展開やEDが違うからということもあります。

この全く違う展開を許せるか許せないかで
楽しめるかが決まると思います。

私は「真実のキスでオーロラは目覚める」という条件付きで呪いをかけたのは
なぜなんだろう？と、雑誌のネタばれを見たときに考えました。

映画を観る前にした予想は……

裏切られたマレフィセントにとって真実の愛＝そんなものない
もしオーロラが真実の愛を得られたとしたら、裏切った○○（一応伏せます）に対しては
最高の皮肉になるから……なのかなーと思っていました。

半分当たってて、半分は間違ってました（笑）
そこまで呪いの理由に意味はありませんでした。

この裏切った○○ですが、最後までひどいです。
だからこそあのEDで納得するのですが……。

EDにも賛否がありそうですが、私はああ言ったEDが好きなので
見てよかったと思いました。

どんな展開でどんなEDなのか、ぜひ自分の目で見ていただきたいです！